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オリーブオイル搾油粕資源化の実証事業開始へ エコステージエンジニアリング


11月からモロッコで

建設業や機械器具設置工事のエコステージエンジニアリング㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、中園英司社長)は11月から、モロッコでオリーブオイル搾油粕を資源化する実証事業を開始する。
JICA(国際協力機構)の中小企業・SDGs(*)ビジネス支援事業の一環で、昨年2月に委託契約を締結。「油温減圧式乾燥機」をオリーブの生産地であるモロッコに導入。真空状態にした乾燥機の中で温度を上げた油に廃棄物を投入し乾燥させる仕組み。オリーブオイルを搾油したあとの絞り粕を配合飼料の原料や燃料資源にすることで、環境負荷の低減と資源化を図る。モロッコ政府は2020年をめどにオリーブの生産高を倍増する政策を示しており、今後は同国で導入25カ所を目指す。中園社長は「商社や搾油工場など多方面にPRしていく。将来的にモロッコを足掛かりにヨーロッパ全域に導入していきたい」と話している。
同社は2000年8月設立。資本金2000万円。従業員5人。油温減圧式乾燥機を国内の産廃業者約20カ所に導入している。
*持続可能な開発目標。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載している30年までの国際目標。

2019年5月14日発行