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オフィス用品の一括購入・経費削減システム事業を本格化 データリンク 04年3月期で年商3億6千万円目指す


 文具・OAサプライ用品などの通信販売、株式会社データリンク(福岡市中央区今泉一丁目、川島幸雄社長)はコンサルティングを駆使した本社と支社、支店などの出先の事務用品の一括購入・経費削減システム「AL LbyALLセービングサプライ」の展開を〇四年三月期から本格化する。
 これは同業大手のような代理店制を採らない直販の強みを生かし、顧客ごとに購買実績をデータ化し分析することでコストダウンを提案するシステム。同社としては大口顧客の囲い込みや新規開拓のほか、本社か ら出先まで一括管理への切り替えで既存顧客の売上増につなげる切り札として展開する。すでに金融機関や、薬品卸、通信機器販売会社など十社程度と契約を交わす段階といい、〇四年三月期にはさらに新規に約三十社との契約を目標とし、同事業で年商三億六千万円を目指す。
 同社によると、大手企業では、例えば本社と各出先が別の販売会社に 発注し、各々支払いをしたり、あるいは文具が総務・経理部、OAサプライが情報システム部といった具合に管轄部署が異なるケースが多く、自社内の実態を担当者が完全に把握するのは困難という。同社はエンドユーザーの購買実績を直接管理しているため、「拠点別」や「商品別」、「拠点別月別」などの実績レポートを提供するとともに、そのデ ータをもとに発注商品や使用量の見直しを提案する。
 特に「オフィス用品の経費の五〇~六〇%を占める」(同社調べ)というインク・トナー・コピー用紙の価格競争力に注力し、顧客の囲い込みを図る。まずは福岡県内を中心に、従業員百人以上、毎月の購入実績が五十万円以上を目安に顧客開拓を強化する。
 同社は九〇年五月設立、資本金五千四百五十万円、従業員十五人。〇二年三月期は売上高が十九億七千万円、経常利益が一千万円だった。

2003.03.18 発行 週刊経済より