NEWS

エレクトロニクス事業の日邦産業と資本業務提携 室町ケミカル


週刊経済2023年2月21日発行

事業シナジーと企業価値向上へ

医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)は1月19日、エレクトロニクス事業の日邦産業㈱(名古屋市中区錦1丁目、岩佐恭知社長)と資本業務提携を締結した。
日邦産業は連結子会社13社(国内3社、海外10社)で構成しており、産業資材全般の販売、プラスチック成形品の製造販売を主事業として、エレクトロニクス、モビリティ、医療・精密機器などの領域で展開。室町ケミカルの化学品事業と日邦産業のエレクトロニクス事業それぞれの強みを生かし、両社の持続的な競争優位性の創出に向けた取り組みを検討してきた。今回の締結により、双方の保有する技術情報などの交換に加え、室町ケミカルの機能材料受託生産機能や水精製技術と、日邦産業の高機能エポキシ系接着剤の試作・開発機能や、組み立て・量産技術を組み合わせることで、事業シナジーと企業価値の向上に取り組んでいく。また、協力関係のさらなる強化と業務提携推進を目的として、25年3月31日までの期間で、両社による上限1億円の相互株式取得を実施する。
日邦産業は1952年3月設立、資本金31億3700万円、従業員数317人。売上高は354億9100万円(22年3月期)。
室町ケミカルは1947年7月設立、資本金1億4300万円、従業員数270人。売上高は56億8100万円(22年5月期)。