アーティスティック・ディレクターに井﨑正浩氏　ＮＣＢホール財団

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週刊経済2025年10月8日発行号

来年夏の開業予定

西日本シティ銀行の関連団体で、現在建て替え中の新本店ビル地下２階に設置する音楽ホールを運営する一般財団法人ＮＣＢホール財団（理事長・村上英之同行頭取）は９月２６日、同ホールのアーティスティック・ディレクターに福岡市出身で世界的に活躍する指揮者の井﨑正浩氏を起用すると発表した。

「ＮＣＢホール」は来年夏ごろのオープンに向けて主催公演や貸しホールに関する検討など準備を進めており、今回の決定もその一環。井﨑氏は公益財団法人西日本シティ財団と同行が共催し、毎年１２月に開催する「ＮＣＢ音楽祭」で２０１４年から音楽監督・指揮者を務めており、毎回同音楽祭を成功に導いていることが起用理由。同氏は今年同財団の顧問にも就任しており、ホールの幅広い運営支援とともに、特に音楽分野における知見や経験を生かした企画や助言、指揮者や共演者として主催公演で活躍してもらうことを期待されている。

井﨑氏は福岡教育大学音楽科在学中に文部科学省派遣給費留学生としてウィーン音楽大学指揮科に留学。１９９５年にブダペスト国際指揮者コンクール優勝。以降、ハンガリーに活動拠点を置き、主要オーケストラをはじめ、国立オペラ劇場や国立オペレッタ劇場にも多数客演。２００７年からソルノク市音楽総監督・ソルノク市立交響楽団芸術監督を務める（現任）。１５年にハンガリー政府から、文化・科学・芸術分野での活躍と功労に対して民間人に贈られる最上位勲位の「金十字功労勲章」、ソルノク市や同県から「文化功労賞」を授与されている。２０年には日本外務省から「令和２年外務大臣表彰」を授与されている。