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アプリとロボット活用で宅配の負担軽減へ、実証開始 FUKUOKA Smart EAST推進コンソーシアム


週刊経済2025年11月12日発行号

 九大箱崎キャンパス跡地の先進的なまちづくりを検討するFUKUOKA Smart EAST推進コンソーシアム(九州大学、UR都市機構、福岡市、福岡地域戦略推進協議会)は10月28日、エヌ・ティ・ティ・データ CCS、オプテックス、Netsdar Robot Solutions、日本オーチス・エレベータと連携し、スマートフォンを活用して荷物を自室まで自動で配送する仕組みの実証実験を開始した。

宅配業界の人手不足や再配達問題等の課題解決につなげるための技術開発。技術の概要は、宅配業者が専用アプリで利用者に解錠承認を依頼すると、オートロックがハンズフリーで開錠。さらに、エントランスに配置されたロボットがドアの開閉を察知してエントランスに移動するので、そのまま荷物を預けることができる。ロボットはエレベーターともシステムで連携しているので、そのまま届け先まで荷物を運び、送り主にはアプリで到着を通知する。配達員はオートロックの操作や顧客とのやり取り、部屋まで運ぶ手間等が削減できる。

実証はまず第一弾として、11月5日にURアーベイン貝塚駅前、11月6日にURアーベインルネス香椎で実施した。今後、箱崎キャンパス跡地のまちづくりでの導入を目指していく。