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アジア貢献賞にNPO法人ISAPHなど3団体 西日本シティ財団


週刊経済2026年3月11日発行号

アジア未来大賞に2組

公益財団法人西日本シティ財団(福岡市博多区、理事長・久保田勇夫㈱西日本シティ銀行特別顧問)は、第27回「アジア貢献賞」に特定非営利活動法人ISAPH(久留米市、小早川隆敏理事長)など3団体に決定し、3月2日に博多区のホテル日航福岡で授賞式を開催した。

このほか同賞を受賞したのは、一般社団法人福岡国際市民協会(福岡市、ブイ テイ トウ サンゴ代表理事)と一般社団法人南島原ひまわり観光協会(長崎県南島原市、近藤一海会長)。ISAPHは社会経済開発から取り残されやすい「後発開発途上国」「内陸国」「農村部」をキーワードに、アジアではラオスで健康格差解消に向けた草の根レベルの活動を展開。「昆虫食活用による栄養改善」や「保健サービスへのアクセス向上」への取り組みに注力している。福岡国際市民協会は福岡において多文化共生社会実現に向け、外国にルーツを持つ子どもと保護者に対し、プログラミングなどの学習支援や子ども食堂といった「居場所」を提供。相互理解促進のため毎週、防災や多文化共生などをテーマに外国人・日本人間の意見交換会を開催している。南島原ひまわり観光協会は地域の魅力を生かした経済振興策として「農林漁業体験型民泊」を展開。2012年以降、台湾や韓国、中国などから7千人超のインバウンド観光客を受け入れ、地元の受け入れ家庭や小中学生と外国人との国際交流の場を提供するほか、地域活性化にも寄与している。

また、第21回「アジア未来大賞」には下関少年少女合唱隊(山口県下関市、 能野則之代表)と那覇市立銘苅小学校(那覇市、渡口里夏校長)が受賞した。下関少年少女合唱隊は合唱を通して下関市の文化レベルの向上に貢献し、その一環として下関市の姉妹都市である中国・青島市や韓国・釜山市での海外公演を中心とした国際交流活動に積極的に取り組む。子どもたちの自主性を重んじた運営やあいさつなどの礼儀は代々受け継がれ、海外でも高い評価を得ている。那覇市立銘苅小学校は6年生がキャリア教育の一環として行う販売実習での収益をミャンマーでの井戸建設やネパールへの文房具寄贈に充てる活動を20年以上継続。沖縄の「ゆいまーる(助け合い)精神」に基づく思いやり・支え合いの心を育む同校伝統のプログラムとして地域にも定着している。

同財団は1984年に旧西日本銀行の普通銀行転換と創立40周年記念事業の一環として企画され、85年3月に財団法人西日本国際財団として設立。2012年4月に公益財団法人化し、24年4月同じ西日本シティ銀行の財団である公益財団法人福岡文化財団を合併し、現法人名に改称。2000年3月に設立15周年を記念してアジア貢献賞を、05年に同20周年を記念してアジアKids大賞(現アジア未来大賞)を創設し、毎年、九州・山口地域でアジアとの国際交流に貢献している団体・個人などを表彰している。