い草ブランド拡販へイタリアミラノに現地法人　アダル

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週刊経済2025年4月30日発行号

ヨーロッパ市場開拓へ

業務用家具製造販売の㈱アダル（福岡市博多区金の隈３丁目、武野龍社長）は３月２７日、イタリアミラノに現地法人「ADAL EUROPE SRL（アダルヨーロッパ）」を設立した。

欧州市場でのサステナブル素材や環境配慮型デザインの高まりを受け、同社は２０２４年、イタリアの国際家具見本市「ミラノサローネ」に初めて単独出展。同市場の展開に手応えを感じながらも、納期の課題や環境負荷の観点から日本製に固執することに限界があるとし、現地生産への体制を整えるもの。場所はミラノ大学西側。代表は武野社長が兼務。資本金は２万ユーロ。主に、日本の伝統い草を使ったサステナブルブランド「LooK into Nature（ルック・イントゥ・ネイチャー）」を発信する拠点となり、商業や家庭用家具の販売、現地マーケティング活動を展開する。武野社長は「日本のい草産業に世界的な活路を見出すべく、欧州市場の本格展開を進めながら、継続してタイ、シンガポール、香港、台湾、韓国、中国などの東南アジア諸国に積極的に展開していく」と話している。