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「ＬＧＢＴ結婚式」の専用サイト開設 　パームツリーリゾート　　　 初年度３件の挙式施行目指す

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　宗像市神湊の婚礼施設「オテルグレージュ」を運営するパームツリーリゾート株式会社（柴田文代社長）は５月２９日から、「ＬＧＢＴ結婚式」の専用サイトを開設した。
　「ＬＧＢＴ」（別名・セクシュアルマイノリティー＝性的少数者）とは、レズビアン（女性同性愛）、ゲイ（男性同性愛）、バイセクシュアル（両性愛）、トランスジェンダー（心と体の性不一致）の頭文字を取った総称のことで、現在全人口の７・６％、１３人に１人はＬＧＢＴと言われている。受け入れ体制を強化する婚礼施設が現れるなか、同式場では九州で初めて自社のホームページ内にＬＧＢＴカップル向けの専用サイトを開設、これまでに東京都内在住の２人から資料請求があったという。今後は月１件の資料請求、年間で３件の挙式施行を目標にしている。
　また同式場では今年１０月、女性として生まれ、男性となったトランスジェンダーの１人と一般人女性のカップル１組が式を挙げることが決定している。その当事者がブライダル関連の集客事業に従事していることをきっかけに同式場が研修の講師を依頼、プランナーをはじめ、調理、清掃、取引先の企業を含めた全従業員に、ＬＧＢＴカップルに関する専門的な知識や接客対応、不適切な言葉遣いなどを月に１回程度レクチャーしている。同式場の須崎政英支配人は「すべての人が幸せな結婚式を挙げられるように、今後も積極的に受け入れ体制を強化していきたい」と話している。
　同社は２００７年７月設立。資本金１０００万円。０９年１０月に「オテルグレージュ」をオープンしている。