NEWS

  • 地域

「信頼回復と生活重視型の町政を推進」  那珂川町の武末町長    少人数学級や住民参画条例の実現を


 筑紫郡那珂川町の武末茂喜町長は、10月2日、ふくおか経済のインタビューに応じ、「信頼回復と町民の生活重視型の行政運営を行っていくことを政治信条の大きな柱としていきたい」と就任の抱負を述べ、少人数学級の実現や住民参画条例の実現に全力で取り組んでいくことを強調した。武末町長は 那珂川町出身。52(昭和27)年11月5日生まれの55歳。福大大濠高校‐福岡大学体育学部卒。前職は那珂川町職員。産業課長や子育て支援課長などを務めた。08年8月31日の町長選挙で、前町議の坂井修氏を5267票差で破り初当選。9月2日付で就任した。
 ―就任から約1カ月が経った。これまでを振り返って。
 武末 慌ただしく過ぎたという印象だ。今回、選挙をせざるを得なかった状況を踏まえた上で抱負を申し上げたい。まず町民生活重視型の行政運営を行っていくこと、そして清潔で信頼される町政を推進していくことが私に課せられた使命だ。これらのテーマを私の政治信条の大きな柱とし、将来のまちづくりに全力で取り組みたい。
 ―1期目の大きな課題は。
 武末 町政の信頼回復が最も大きな課題だが、4年間で取り組むべき政策として7項目を掲げた。いずれも31年間の行政経験に基づき、自ら企画・立案したものばかり。1期目の任期中に解決すべきもの、中長期的な視点で方向づけを行うものと大別される。(1)町政の信頼回復(2)行財政改革(3)生活環境の向上(4)学校教育の充実(5)子育て支援体制の確立(6)高齢者福祉・生きがいの提案(7)町民と行政によるまちづくりの7項目を政策テーマとしていきたい。
 ―「学校教育の充実」、「子育て支援」などが主な政策テーマとなるが。
 武末 学校教育の充実は、早い段階で少人数学級の実施、校舎の耐震化への取り組みも学校教育の充実として優先的に取り組む課題だ。子育て支援では、他の自治体に比べて遅れている療育事業の充実、学童保育所の適正化を進めていきたい。そのほか、具体的に取り組むべき政策課題としては、町民との協働のまちづくりを進めていくため、住民参画条例を制定することだ。今後の行政運営を行っていく上では、行政と町民が一緒になったまちづくりを進めることが求められる。那珂川町の将来的なまちづくりの指針となれるような条例を制定していきたい。