NEWS

「レスキューホテル」で須恵町と災害協定 千葉のデベロップ


週刊経済2021年9月7日発行

福岡の自治体で初

建設業・不動産事業などの㈱デベロップ(千葉県市川市、岡村健史社長)は8月25日、須恵町(平松秀一町長)と災害協定を締結した。
デベロップは、平時にはホテルとして運営する客室を、災害時に被災地などに移設して仮設宿泊所にする「レスキューホテル」サービスを展開しており、有事に迅速に出動できるよう地方自治体との災害協定の締結を進めている。来春、出動拠点となる「ホテル アールナイン ザ ヤード」を九州地方に4店舗(熊本県八代市、鹿児島県伊佐市、大分県中津市、佐賀県江北町)開業を予定しており、今後九州エリアで自治体との締結を強化するにあたり、今回熊本県宇土市に次いで福岡で初めて須恵町との協定締結となった。ホテルは現在、全国に41店舗1370室を展開。建築用コンテナモジュールを利用した1棟1客室になっており移動が可能で、1室13㎡とコンパクトだが、ベッド、ユニットバス、冷凍庫付き冷蔵庫、電子レンジ、空気清浄機を全室装備している。
同社は2007年設立。資本金3千万円。建築・不動産事業、ホテル事業、トランクルーム事業などを展開。現在63自治体と災害協定を締結している。