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「イニミニマニモ」を高島屋子会社と共同運営  東京都の日本リテールファンド投資法人    8月1日から


 商業施設不動産特化型リートの日本リテールファンド投資法人(東京都千代田区、近藤順茂執行役員)は、100%所有していた福岡市博多区の商業施設「博多リバレイン イニミニマニモ」の信託受益権の50%を、高島屋子会社の商業デベロッパー・東神開発株式会社(東京都世田谷区、國原浩社長)へ売却、8月1日から東神開発と同施設の共同運営を開始した。
 日本リテールファンド投資法人の資産運用会社、三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社と東神開発が今春結んだ商業施設の共同投資・共同管理等の基本協定を受けて、今回のイニミニマニモが第1号案件となる。東神開発は、国内有数の商業施設「玉川高島屋ショッピングセンター」などの開発運営実績を持つ。そのノウハウと日本リテールファンド投資法人が培ってきたノウハウとを融合し、イニミニマニモの収益力向上を目指す。日本リテールファンド投資法人は、イニミニマニモの信託受益権50%を72億2,000万円で売却した。
 今後は、販促活動の活発化や、来年以降で5、6階の飲食フロア、地下1階などの改装を計画していく。これにより、2010年度までに年商と来客数それぞれ2割増を目指すという。
 同施設の常駐運営(プロパティマネジメント)会社・株式会社ジオ・アカマツの池田道彦イニミニマニモ館長は、「共同運営となっても、これまでとコンセプトは変わらず、各店広い面積でブランドが楽しめる世界観を見せていく。博多や天神に無いもの、または百貨店が出来ないことを提供していきたい」としている。
 イニミニマニモは、日本リテールファンド投資法人の所有となって03年9月にオープン。オープン時に次いで昨年秋から今春にかけて2回目の大型改装を実施。今年11月には、地下2階に井筒屋がオープンするのにあわせ、3回目の改装を予定している。現在のテナント数は物販・サービス52、飲食15の67店で、06年度売上高は、05年度比2.7%増の約111億円、来客数は同7.6%増の約318万人だった。