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KYECジャパンに社名変更 アルデート 台湾最大手、京元電子の日本法人に
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LSI(大規模集積回路)テストの株式会社アルデート(福岡市早良区百道浜2丁目、税所圭一社長)は、4月1日付で社名を株式会社KYECジャパンに変更し、台湾の半導体テストハウス最大手の京元電子(KYEC社)の日本法人として営業を開始した。
半導体のテスト業を主体とする両社は06年12月に資本・事業提携し、KYEC社がアルデートへの出資比率を85%に引き上げた後は、事実上同社の日本営業拠点として事業を拡大していた。アルデートの事業比率でKYEC社関連の事業が5割以上を占めるようになり、両社の技術など経営資源を集中させるために日本法人化に踏み切った。
これを機にKYEC社が日本市場で売り上げる約30億円を、数年以内に80億~百億円に引き上げる計画。本社所在地、資本金、社員数に変更はない。税所社長は「日本法人化により、世界でもトップクラスといわれるKYEC社の半導体テストサービスを日本のユーザーに幅広く提供できるようになる」と話している。
アルデートは02年4月設立。LSIテスト支援業務などを中心に事業を拡大し、03年にはベンチャーキャピタル3社から出資を受けたベンチャー企業。現在はKYEC社のほか、社員持ち株が15%を占める。09年12月期の売上高は約1億64百万円。
KYEC社は台湾・新竹の技術工業団地に本社を置く同国最大規模の半導体関連企業。新竹と竹南の生産工場では約4千人の社員が働いており、ロジック、ミックスドシグナル、メモリなどあらゆるICデバイスのテストを行っている。シンガポール、中国、アメリカに拠点を持ち、売上高は台湾だけで5百億円を売り上げている。