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JR久留米駅の東西自由通路が開通  久留米市    新幹線駅側西口の供用開始で


 久留米市(楢原利則市長)が同市中央町のJR久留米駅に建設していた東西自由通路が5月23日に全面開通した。
 東西自由通路は、来年3月の九州新幹線全線開業で在来線、新幹線両駅舎の橋上化(高架橋の上に駅ホームを設置する)に伴う連絡通路として、市が07年12月から整備を進めてきた。3月末に完成、4月3日から在来線駅側の東口から供用を開始していた。当初、6月上旬をめどに新幹線駅側の西口からの利用開始を予定していたが、通行上の安全が確保されたことなどから、計画より約1週間早い5月23日正午から利用を開始した。
 総工費は約19億9千万円。鉄骨造り2階建てで、全長百メートル、幅員約10メートル。建築面積は約16百平方m、延べ床面積は約18百平方m。東西両側にエレベーター1基、エスカレーター2台、トイレを1カ所ずつ設置したほか、2階の改札口正面に観光案内所を併設した地場産くるめ(財団法人久留米地域地場産業振興センター)のアンテナショップ、JR九州リテール株式会社(本多修一社長)が運営するキヨスク(駅売店)が営業している。
 新幹線駅舎の外観がほぼ完成したJR久留米駅周辺では、総事業費約140億円をかけた市の駅周辺整備事業が急ピッチで進んでおり、東西自由通路のほか市は来年3月までに東西駅前広場と都市計画道路、新幹線高架下の側道を整備。開業後1~2年後をめどに新幹線駅側の西口に約430台収容の市営立体駐車場をオープンさせる予定。