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CTIシステムを低価格なASP/SaaS方式で提供 メディアシステム 中小企業向けに、月額1回線1万円
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ふくやグループで、コールセンター業務などで利用されるCTIシステム開発・販売の株式会社メディアシステム(福岡市博多区博多駅前2丁目、坂本義生社長)は、12月から中小企業向けに同システムを月額利用料が1席(1回線)あたり1万円から利用できるASP/SaaS方式の「NGT」(次世代電話システム)シリーズの提供を開始した。
これは今までの開発実績を生かし、IP(インターネットプロトコル)電話ベースの新システムを開発したもの。IP電話ベースのため、パソコンとインターネット回線があれば始められ、既存PBX(交換機)や複雑な設備も不要で、初期投資が500万円~数億円かかるといわれるCTIシステムを10席未満の小規模コールセンターでも導入しやすくした。また、コールセンターに必要な機能の多くを備えるなど従来の高額なCTIシステムの高機能はそのままに、月額利用料の中に利用回線の基本料金やシステム利用料なども含むため、同社従来タイプより約30~55%の運用費削減が可能という。同シリーズには、電話を使っての顧客へのアプローチを支援する「CALLアタッカー」と通販会社などで電話があふれた場合、自動音声応答で一次受付し、機会損失や顧客満足度低下を防ぐ「CALLキャッチ」、自動音声応答で電話を受け付け、部署を選択してもらい直接担当者につなぐ「CALLガイド」の3種類がある。12月のサービス開始以来、既に100席(100回線)を超える利用がある。今後も未導入の中小企業を中心に新規開拓を図り、09年6月期中に300席(回線)、来期中には1000席(回線)の利用を目指す。同社では「初期投資や運用費用の抑制だけでなく、導入後は業務効率が1・5倍以上向上するといった実績があるほか、顧客満足度の向上にもつなげられる」と話している。
同社は1997年8月設立、資本金1800万円で、株式会社ふくやが37%を出資。従業員数17人。これまでにCTIやIVR(音声自動応答装置)、FAXサーバーなどの電話回線を利用した通信システムを300社以上、2000回線数以上導入。08年6月期売上高は1億5000万円。