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CM考査システムを開発、プレ運用開始 ユニゾンシステムズ


週刊経済2025年5月21日発行号

修正のやり取り窓口を1本化

放送やコンテンツビジネスに関するシステム開発の㈱ユニゾンシステムズ(福岡市中央区荒戸2丁目、今村勉也社長)はCM考査システムを開発し、4月1日付でプレ運用を始めた。

考査業務の効率化を目的に東京の民放キー局5社が共同で設立した(一社)テレビCM考査センター(東京都品川区東品川、新井直彦代表理事)から受託開発したもの。システム名は「ICCOU(いっこう)」。広告主や広告会社とテレビ局のCM考査に関する修正のやり取り窓口を1本化する狙い。考査業務とは、CMを放送する前にその内容や表現が各種法令や放送基準、社会的倫理に適合しているか確認する作業。考査を依頼する広告主や広告会社は依頼者としてシステムに登録し、テレビCM考査センターが考査をする。これまでメールだった考査依頼のやり取りをシステム化することで、業務効率の向上が可能となった。チャット形式に近い形でやり取りができ、1つの画面で履歴をさかのぼることができる。加えて、動画や画コンテの修正前後の画像などを同じ画面で見ることができ、変更部分を確認しやすくなった。現在、プレ運用としてテレビCM考査センターの民放キー局5社と広告代理店数社が利用している。その他の広告会社の利用申し込みも開始した。同社は実働を通して本システムの修正や改善に取り組む予定で、本格的な運用時期は未定。「将来的には他のテレビ局やより多くの広告会社にユーザーとして利用してもらう予定だ」と話している。

同社は1991年11月創業。資本金5千万円。従業員は75人(2025年1月)。