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8月稼働に向け関東工場の新棟が完成 ダイショー
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週刊経済2025年6月4日発行号
液体製造ラインが1・5倍に拡大
大手調味料メーカー㈱ダイショー(福岡市東区松田1丁目、松本俊一社長)が約50億円を投じ建設していた関東工場(茨城県小美玉市)の新棟「4号棟」が完成した。今後機械設備などの搬入を経て8月からの稼働を目指す。
基幹工場の一つとして東日本エリアへの供給を担ってきた同工場だが、主力製品である鍋スープの製造ラインが設置から15年以上が経過し、設備の経年変化と狭隘化が進んでいることから、生産体制の整備・増強を目的に昨年5月から新棟の建設を進めていた。
4号棟は2階建てで、延べ床面積は8830㎡。生産量は最大11千トンで、同工場液体製造ラインは現在の1・5倍に拡大する。5月11日には同所で工事関係者などを集めた竣工式があり、松本社長は「この不安定で不透明な時代の中での工場建設は容易ではなかったが、このような時代だからこそ、会社・社員一丸となって社業の活性化に取り組んで行く必要がある。しっかりとした計画・対応で将来を見据えていきたい」と抱負を語った。
関東工場は1989年9月開設、敷地面積は約4万㎡で、焼肉のたれ、鍋スープ、粉末調味料などを製造している。