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7億円かけ低カリウムレタス栽培棟増設  西部ガスグループのエスジーグリーンハウス


 西部ガスグループの野菜栽培、エスジーグリーンハウス株式会社(北九州市若松区響町1丁目、伊藤宏充社長)は、約7億円をかけ既存栽培棟の隣接地に低カリウムレタス栽培の新棟を建設する。着工は来年3月、完成は11月の予定。
 同社は11月11日に会津冨士加工株式会社(福島県会津若松市、松永茂社長)と低カリウムレタスの栽培・販売に係るFC契約を締結。九州で初めて低カリウムレタスの水耕栽培・販売に取り組むことから新栽培棟を建設する。場所は西部ガス北九州工場敷地内の既存栽培棟隣接地で、平屋建て延べ床面積は1067平方m。生産能力は3500株/日。栽培した低カリウムレタスは会津富士加工が全量を買い取り、ブランド名「ドクターベジタブル」として販売する。出荷開始は2016年1月末の予定。
 低カリウムレタスは、カリウム摂取を制限されている腎臓病の人でも生食ができるようにカリウムの含有量を抑えたレタスで、会津富士加工が日本で初めて水耕栽培による量産化に成功(特許取得済)、同社が全国の百貨店などで販売している。また、全国の腎臓病患者数は約1330万人(※厚生労働省ホームページ掲載資料)と非常に多く、今後も需要の拡大が見込まれている。エスジーグリーンハウスでは「今後も無農薬レタスの栽培・販売を通して、食の安全・安心に貢献するとともに、地域社会、お客さまのニーズ応えていきたい」と話している。
 同社は2007年4月設立、資本金は2億円(西部ガス全額出資)。07年から水耕栽培による無農薬レタス(ブランド名・うるおい野菜)の栽培、販売を手がけている。