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7万5千トンのクルーズ船が博多港に初寄港  伊コスタ・クルーズ社    8万6千トンクルーズ船の配船も


 伊コスタ・クルーズ社が運航する総トン数約7万5千トンのクルーズ船「コスタ・ビクトリア」号が5月20日、博多港へ初入港し、同社主催の記念式典が開かれた。また同社は式典中のスピーチで、来年5月から博多港に約8万6千トンの船、「コスタ・アトランティカ」号を配船することを発表した。
 これまで博多港に寄港実績がある最大のクルーズ船は米ロイヤル社の「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」号の約7万トンだった。今年6月21日にはカリビアン社が、総トン数13万7千トンの「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」号の博多港初寄港を予定しており、昨年から今年にかけてクルーズ船の大型化が進んでいる。
 ビクトリア号は総トン数7万5千トン、全長250mで定員は24百人。今回の寄港は約2千百人が乗船し、そのうち19百人を中国人が占めた。同船はコスタ・クルーズ社が過去アジアに配船した中で最大のクルーズ船となっており、中国での反響が大きく「6月の申し込みはすでに満員近くなっている」(福岡市経済振興局)という。6月以降からは博多港からの乗船も始まる予定で、福岡での反響に期待が集まっている。
 当日開催された記念式典で高島宗一郎福岡市長は「外国から人が訪れると同時に博多港からも乗船が始まることは、福岡市、コスタ・クルーズ社双方にとって大きな利益になる」とあいさつ。その後高島市長と小川洋福岡県知事、玉木良知九州運輸局長らが、ビクトリア号船長やコスタ・クルーズ社ディレクターなど関係者らと記念品の交換を行った。