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4~9月は減収も経費削減で黒字転換  サニックス   通期業績は予想比増収減益に修正


 環境衛生業の株式会社サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政伸一社長)の10年3月期第2四半期(09年4~9月)連結決算は、売上高が120億5700万円で前年同期比10・1%減、経常利益は1億3300万円で、前年同期の3億6800万円の赤字から黒字に転じた。
 事業部門別では、主力であるHS(ホーム・サニテーション)部門の売上高は「床下・天井裏換気システム」が前年同期比25・1%増と好調だったが、「シロアリ防御施工」は同7・6%減、「基礎補修・補強工事」は同40・7%減となり、部門合計は72億1200万円で同9・6%減だった。営業利益は広告宣伝費の抑制で同12・0%増の20億9800万円となった。ES(エスタブリッシュメント・サニテーション)部門は、今年3月に12店舗の統廃合を実施して収益性を改善、売上高は12億2900万円で同26・6%減だったが、営業利益は7800万円に黒字化した。環境資源開発部門の売上高は、「廃プラ加工処理」が同8・3%増、苫小牧発電所の売電事業が3・7%増と前年同期をクリアしたが、「有機廃液処理」が外食産業や食品工場からの排出量減少の影響で同23・4%減と落ち込み、部門合計でも36億1600万円で3・9%減。営業利益は、苫小牧発電所の定修工事の追加、プラスチック資源開発工場の人員増強で販管費が増加し、9億3700万円の損失となった。
 通期では、HS事業部門においては、下期から販売を開始した新商品『太陽光発電システム』で増収を見込んでいるが、利益率を低く設定しており、営業利益率の低下を予想しており、売上高は当初計画比44億5700万円増の294億5700万円(前期比16・7%増)、経常利益は計画比2億4700万円減の4億7300万円(前期は6億2000万円損失)を見込んでいる。