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4月1日に博多―壱岐―対馬間で新造フェリー就航 九州郵船 基本運賃を一律2割値下げ
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旅客定期船運航、郵便事業の九州郵船株式会社(福岡市博多区神屋町、竹永健二郎社長)が昨年9月から建造していた新型フェリーが完成し、4月1日に博多―壱岐―対馬航路に就航した。
老朽化したフェリー「ニューつしま」の代替船として建造していたもので、建造費は約27億円。長崎県が国の「地域活力基盤創造交付金」(09年度創設)を活用して全額補助した。全長は約94m、幅14・8m。総トン数は1809tで、航海速力は19ノット以上。旅客定員は最大678人で、車両は普通乗用車で67台収容できる。
また、 燃料消費量を10%削減する省エネ対策や横揺れ防止、防震対策や脱臭・抗ウイルス対策を取り、エレベーターや多目的トイレを設置するなどバリアフリー化している。船名は一般公募で決まった「フェリーきずな」。「ニューつしま」に比べて、旅客定員は161人少ないが、旅客スペースは80平方m広い約1050平方m。速力が向上し、運行時間は博多―壱岐間、壱岐―対馬間でそれぞれ5分短縮される。
また、新造フェリー就航に伴い、同社では同航路のフェリーとジェットフォイルの基本運賃を2割値下げした。竹永社長は「運賃値下げで島と本土を結ぶきずなが深まり、地元だけでなく、観光、ビジネスの拡大が図られることを期待したい。海上交通機関として安全運航と輸送サービスの改善に全社一丸で精励するとともに、地域の方々とともに地元経済の発展に一段と努力したい」と話している。