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3年半ぶりにトップ交代、金子新社長ら会見  トヨタ自動車九州    今年度は年産35万台超の見通し


 トヨタ自動車九州株式会社(宮若市上有木)は7月7日、6月19日付で就任した金子達也新社長と二橋岩雄新会長がそろって会見、就任の抱負や今後の生産活動について見通しなどを語った。
 同社のトップ交代は3年半ぶり。就任の抱負について、金子社長は前任のダイハツ工業副社長やトヨタ自動車で長く国内営業を担当してきたキャリアに触れながら、「販売チャネルの再編でトヨタ自動車九州が生産しているレクサスの計画策定に携わったこともあるほかダイハツ時代は2週間に1度、久留米で仕事をしていたこともあり、九州は馴染みの深い地域」とした上で、「これまでのキャリアを生かしながら、レクサスの主力工場にふさわしいブランド価値向上を目指したい」と抱負を述べた。また、来春完成予定の開発棟に関連し、金子社長は「生産現場と連携し、マーケティングやデザイン、ブランディングの要素なども反映させ、技術開発機能の向上に取り組みたい」などと語った。
 一方、会長に就任した二橋会長は、今年度の生産見通しや生産人員数について、「NXの生産を開始し、リーマンショック以降、好調な生産で推移している。年産35万台を超える勢い。また、4月1日時点の雇用数が9330人と過去最高規模。うち7400人を正社員化した。引き続き正社員化の割合を引き上げながら、次世代の人材確保、育成にも取り組んでいきたい」などと話した。また、地域との連携について、二橋会長は「地場調達率は60%~70%で推移しているが、生産能力向上や高品質の車づくりを進めるためにもその割合は引き上げていきたい。地場企業の参入支援や関連企業の進出を促すなど引き続き取り組みたい」と話した。
 金子社長は1953年6月10日生まれの62歳。名古屋市出身。一橋大学経済学部卒。76年4月トヨタ自動車販売入社、主に国内営業を担当し、販売チャネルの再編や現在のレクサスブランドの計画策定に携わってきた。05年6月常務執行役員、11年6月にはダイハツ工業取締役専務執行役員、13年6月同代表取締役副社長。ダイハツでは海外や管理部門を担当してきたという。趣味は散歩とゴルフ。