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3月期決算は需要回復せず減収減益  カンサイ    受注競争激化で34・6%の経常減益


 電設資材卸売の地場最大手、株式会社カンサイ(福岡市博多区東比恵3丁目、忍田勉社長)の2010年3月期決算は売上高が前期比4・9%減の191億12百万円、経常利益が同34・6%減の3億79百万円の減収減益だった。
 08年のリーマン・ショック以降の受注環境悪化が前期も回復せず、一時は前年同月比80%台となったが、全営業所を挙げて新規開拓や既存取引先のシェア拡大に努めたことや、補正予算による学校の耐震化や太陽光発電導入などのエコ化を推進する「スクール・ニューディール政策」の実施に伴う受注増でカバーした。利益面では、需要が低迷するなか受注競争が激化したことが響いた。当期純利益は同31・8%減の2億18百万円だった。
 またグループ企業の売上高は、配電盤、分電盤製造の三葉電機工業株式会社が約20%減の18億円。防災関連や電話工事など弱電工事全般の株式会社ロッコウアトムが約24%減の6億1千万円。電設資材卸売の株式会社日進商会が約8%減の15億11百万円。営業権譲受に伴い昨年3月設立した九州昭和株式会社が12億6千万円、昨年10月に住宅リフォーム会社を子会社化し、カンサイの住設事業部と統合した株式会社カンサイしんこうが1億96百万円。単純合算のグループ売上高は245億95百万円となった(前期は九州昭和とカンサイしんこうを除く4社の単純合算で247億8千万円)。
 同社では今期も厳しい環境が続くと予想しているが、カンサイ単体で売上高が4・6%増の2百億円、経常利益が5・5%増の4億円の増収増益、グループの単純合算売上高も1・6%増の250億円を目指す。忍田社長は「本格的な需要回復は来期以降と見ている。だが、これまで以上の川上・施主への営業強化や営業所新設による営業力強化、老人ホームなど業務用の太陽光発電やエコキュートの受注強化で増収を目指していきたい」と話している。