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24年度取扱高が前年比12%増の272億円に 福岡パルコ


週刊経済2025年5月28日発行号

ポップアップ、イベントスペースも好調

福岡パルコ(福岡市中央区天神2丁目、長江良和店長)は、2024年度の取扱高が前年比112%増の272億円と2年連続で過去最高を更新したことを発表した。

国内客向けの集客イベントやポップアップなどが好調だったことに加えて、インバウンド需要の高まりを受け「オニツカタイガー」(前年比99%増)、「天神キャラパーク」(40%増)、「麺や兼虎」(43%増)などのインバウンド好調店舗がけん引した。

今春の改装では、IPキャラクター・コンテンツの「シルバニアファミリー森のお家Premium店」を本館5階にオープン。また、マーケットに欠落していたガーリーなアパレルブランド「リズリサ」を本館4階に誘致するなど、幅広い客層の獲得を図る。

本館1階のポップアップステージ「GATE」では、ロンドン発のストラップメーカー「String ting」の日本初出店や、インフルエンサーが手掛けるブランドのディレクター来店イベントなどが話題を呼び、24年度売上高が前年比76%増の1億3700万円。本館5階のイベントスペース「パルコファクトリー」は「ちいかわレストランショップ」が過去最高売り上げを達成。そのほか〝平成女児〟世代に人気のIPコンテンツイベント「オシャレ魔女ラブandベリー〜オシャレまほうミュージアム〜」やカルチャー系イベントなどが好調で10万人以上を動員した。

長江店長は「インバウンド比率は14%と他都市のパルコと比較しても低い水準。地元の20〜30歳代の底堅い支持に支えられている」と話している。