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2019年3月にリニューアルオープン  福岡市美術館    大林組などグループで大規模改修に着手


 福岡市美術館(中央区大濠公園、錦織亮介館長)は9月から休館、大規模改修に着手し、2019年3月にリニューアルオープンする。
 施設は1979年の開館から37年が経過しており、老朽化などによる展示・収蔵機能の低下、ユニバーサル化の遅れなどの課題を抱えていた。12年10月に策定していた基本計画に則り、美術作品の展示環境向上とともにユニバーサル化を進める。計画には、現在階段となっている大濠公園側へのアプローチ新設のほか、オープンカフェや美術関連書籍などを扱うミュージアムショップなどの構想を盛り込んでいる。
 事業は民間の資金やノウハウを活用するPFI方式で実施。事業者には大林組(代表企業、東京都港区)、西日本新聞社(福岡市)、西鉄ビルマネージメント(同市)の出資で設立された特別目的会社、福岡アートミュージアムパートナーズ(福岡市博多区下川端町)を選定した。ほか6社の協力企業とともに、リニューアルに当たる設計・建設、開館準備、維持管理、運営業務を手がける。
 市美術館運営部の中山喜一朗部長は「休館中も、所蔵品を九州国立博物館や福岡市博物館、福岡アジア美術館などに預けて公開していただくほか、巡回展も計画している。こうしたアウトリーチ活動や情報発信に力を入れ、リニューアルオープンに向けて期待を高めていきたい」と話している。