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20億円かけCO2削減の実証実験  博多港ふ頭    年内に電動化クレーン17基体制へ


 博多港を管理する第3セクター・博多港ふ頭株式会社(福岡市東区香椎浜ふ頭4丁目、江頭和彦社長)は、7月1日からアイランドシティのコンテナターミナル(CT)内でクレーンを一部電動化した荷役作業を開始した。
 4月1日から実施しているCO2排出削減を目指す実証実験で、電動化、新規クレーン導入を含めた総事業費は20億円。これは国土交通省の低炭素型社会に向けた港湾整備事業の一環で、CT内のコンテナを積み降すトランスファークレーン13基を電動化することでCO2排出を削減する。工事はクレーンとコンテナを置くヤードが対象で完了時期は12月。その後、11年1月からCO2の排出量のデータを収集する。
 今回稼働したのは電動化工事をした旧型4基で、12月までに電動化済みの新造4基を設置し、CT内のクレーン総数は17基となる。事業費は国から補助を受け、内訳は1基の改造費が約3千万円、新型購入費は約1億8千万円(1基)。残りの約9億円はヤード内に敷く電線設備の工事費や人件費に使用する。実験期間は1年間で、終了後は同社と福岡市が同省から買い取る。
 現在使用しているクレーンは軽油を燃料とし、排出するCO2は人工島全体の約半分。同社によると、軽油を使用した場合よりもCO2の年間排出量(17基分)は2816トンから674トンへ約8割の削減が期待できるという。6月30日に開催した安全祈願祭で同社の江頭社長は「国内初の取り組みなので、各方面からの注目度は高い。県が日本一のエコタウンとして認識されるためには必要な技術。安全確保を最優先に実験に尽力したい」と話した。同CTでは、1月にC2バース(第2岸壁)のバックヤードが350メートル地点まで拡張、コンテナ蔵置能力は6464TEU増の1万8720TEUに増加した。