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2次工程省く一発切断の新技術開発 ファインテック 10月から実用開始
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産業用刃物メーカーの株式会社ファインテック(柳川市西浜武、本木敏彦社長)は対象物を1回のプレスで一発切断できる曲線型刃物の抜き型を開発、10月から実用開始した。
同社が開発した曲線型刃物は、ダイヤモンドに次ぐ硬度のタングステンを原料とした超硬合金を使用していることが特徴。米粒や髪の毛まで切れる薄くて鋭い刃先を実現した。通常であればレーザーなどで切断した後、断面のズレや粗さを整える2次工程が必要となるが、これを省いた状態に仕上げることが可能。加工時間は従来の10分の1以下ほどに短縮できるほか、高精度で長寿命であることも特徴。特に、今後市場拡大が期待されているモバイルディスプレイ関連のフィルム切断などに対応していくという。同社では「生産性向上、コスト削減を図ることができる新技術を多くの人に知ってほしい」と話している。
同社は1989年11月設立。資本金8500万円。従業員は239人。16年10月期の売上高は約16億円。
本木社長は柳川市出身。1953年2月25日生まれの63歳。大川工業高校(現・大川樟風高校)卒。趣味は歴史を学ぶこと。