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16期連続の増収増益で過去最高を更新 グリーンクロスHD


週刊経済2025年6月25日発行号

売上高は14・5%増の278億7800万円

工事現場向け安全機材販売・レンタル、看板製作などを手掛ける㈱グリーンクロスホールディングス(福岡市中央区笹丘1丁目、久保孝二社長)の2025年4月期連結決算は、売上高が前期比14・5%増の278億7800万円、経常利益は20・8%増の19億9200万円だった。16期連続の増収増益で売上高、経常利益共に過去最高を更新した。

同社は昨年11月1日付で単独株式移転により㈱グリーンクロスの完全親会社として設立された。連結の範囲に実質的な変更はないため、㈱グリーンクロスの2024年4月期と比較している。

売上面では安全機材レンタルが好調に推移したほか、サインメディア事業における看板保守点検業務が伸長。今年1月にはソフトウエアの企画、設計、開発、販売などを手掛ける㈱システムエリアを傘下に収めており増収となった。利益面では原材料やエネルギーコストの高騰はあったものの、増収効果で吸収し増益となった。営業利益は20・4%増の19億8300万円、当期純利益は6・5%増の12億1200万円。また、期末配当予想を修正し、普通配当35円に1株当たり2円を加えた合計37円とした。

今期は売上高が前期比7・3%増の299億1500万円、営業利益が3・7%増の20億5700万円、経常利益が4・3%増の20億7800万円、当期純利益が5・9%増の12億8400万円で、17期連続の増収増益を見込んでいる。

久保社長は「エリアとしては大阪万博需要をはじめとする関西地区、再開発需要が増す福岡が特に好調。その他熊本や北海道も良い。今後も積極的なM&Aでシェア拡大を図り、2030年までに最低でもグループ20社体制にしたい」と話している。