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15年の焼酎メーカー売上高1位は霧島酒造  帝国データバンク調べ    4年連続トップ


 株式会社帝国データバンク福岡支店(福岡市中央区舞鶴2丁目)調べによると、2015年の焼酎メーカー売上高1位は「黒霧島」などを主力ブランドとする霧島酒造株式会社(宮崎県都城市)で、4年連続のトップとなった。上位50社の売上高合計は、前年比1・7%減の2804億1600万円と2年連続で前年を下回った。
 1位の霧島酒造は、関東や関西地区などの飲食店や量販店などから安定的な受注を確保しているほか、甲類焼酎が主力の東北・北海道地区でも積極的に営業を展開、売り上げを順調に伸ばしている。「白霧島」、「赤霧島」、「茜霧島」なども好調で、売上高は前年比4・2%増の589億4500万円。調査開始以来13年連続の増収で、その間に売上高は4・8倍に拡大。今回初めて上位50社の売上高合計に占める構成比が2割を超えるなど、2位以下を引き離しつつある。
 2位は前年と同じく三和酒類株式会社(大分県宇佐市)。主力商品の麦焼酎「いいちこ」は「下町のナポレオン」の名称でも親しまれ、全国で高い人気を誇る。関東、関西地区など大都市圏で営業を展開する一方でアジア、北米などの在留邦人向けの輸出も行っているが、人口減少や高齢化などの影響もあって、売上高は同0・4%減の480億600万円となった。3位は前年4位の雲海酒造株式会社(宮崎市)。麦焼酎「いいとも」、ソバ焼酎「雲海」、芋焼酎「日向木挽」を主力に東京、大阪などの大都市圏、中国地区、福岡地区などで営業を展開、特に広島を中心とする中国地区では強固な営業基盤を構築している。ソバ焼酎をソーダで割る「そばソーダ」を提案し福岡などで売り上げを伸ばしているものの、麦焼酎の伸び悩みなどで売上高は同2・1%減の161億6000万円となった。
 県別売上高は、霧島酒造がけん引し宮崎県が調査開始以来初のトップ。前年比1・3%増の857億4100億円で鹿児島県からトップの座を奪った。鹿児島県は同6・5%減の824億5400万円となった。次いで、大分県は同1・2%減の687億3200万円。
 帝国データバンク福岡支店では「人口減少や若者のアルコール離れなどを背景に国内酒類消費量の減少傾向が続いているなか、近年は自宅で酒を飲む『家飲み』の増加などを背景に、手軽に飲める缶酎ハイやカクテルなどを大手総合酒類メーカーが積極展開するなど競合が一段と激化している。ブランド力を高めるための経営戦略や、多様化する消費者のライフスタイル・嗜好にマッチした商品開発、飲み方の提案などが市場開拓のカギとなりそうだ」と分析している。