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14億円かけ前原に水素製品試験施設  HyTReC    来年3月完成


 県が出資する公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC、福岡市博多区東公園、渡邊正吾理事長)は9月5日、総工費約14億円をかけた前原IC南地区リサーチパークの同センター建設工事に着手した。来年3月完成。
 水素関連製品の開発を支援する全国初となる取り組み。県や水素エネルギー戦略会議が水素エネルギー産業の育成する上で課題にしていた、各種関連製品の低コスト化や高性能化を図る施設。建物は試験棟と事務棟の2棟。RC造平屋建ての試験棟には水素高圧試験室、水加圧試験室など12室、RS造2建ての事務棟には事務室とセミナー室を設置する。2棟の延べ床面積は約2000平方m。同戦略会議では「企業が水素エネルギー分野に新規参入するためには、同センターのような施設が必要。中小・ベンチャー企業など新規参入を目指す企業を後押ししたい」と話している。また、九州大学の水素利用技術研究センターや産総研の水素材料先端科学研究センターとも連携して、製品・材料等の共同開発を手がけていく。同センターは09年3月に水素エネルギーの開発促進、水素エネルギー新産業育成・集積を図る中枢機関として設立。基本財産は1億5000万円で、福岡県が出資している。