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12月1日、8階建て新東館開業へ 唐津シーサイドホテル


リゾート施設に全面改装

化粧品、健康食品最大手の㈱ディーエイチシー(東京都港区、吉田嘉明CEO、以下DHC)が運営する唐津シーサイドホテル(佐賀県唐津市)は12月1日、新築オープンする。
場所は通称唐津街道、東唐津交差点東側。DHCは2015年5月、昭和グループ(福岡市)から同所の経営を譲受し、施設の全面改修や新築に合わせて、16年、温泉掘削工事に着手。昨年6月に、改修を終えた西館の3階展望大浴場を「唐津シーサイド温泉」として先行開業している。7階建て西館建屋(44室)は従来通り残し、老朽化した東館を解体し17年8月から新築工事を進めていた。
新東館は地上8階、地下1階の延床面積1万6254.67㎡。1階がレストラン、2階がスパエリア、天然温泉を使用した大浴場や露天風呂に貸切風呂、水着を着用して男女一緒に利用できるヨーロッパ式のサウナと屋上の温泉を使用したプール。また、屋内外プールほか、フィットネス・エステを併設。3~6階は客室(30㎡~62㎡)。7、8階はクラブフロアを新設、ラグジュアリーツイン・クラブルーム(62㎡)、オーシャンスイートルーム(85㎡)、プレジデンシャルオーシャンスイートルーム(194㎡)。同フロア利用者だけが使用できるクラブラウンジ「グランブルー」で今まで以上に充実したサービスを提供できる施設となる。8階には、チャペル・バンケットルーム「飛天」も併設、婚礼はリゾートウエディングも打ち出していく。海に臨む前面ガラス張りの新チャペルは来年2月オープン予定。新東館の宿泊はすでに予約開始しており、客単価は従来の1・5~2倍を想定している。同所では「全室オーシャンビューの部屋で、福岡市内から1時間ほどの短距離で非日常の空間が味わえる。西日本を代表するリゾートホテルとして全国より集客を図りたい」と話している。
同ホテルは1936年開業、敷地面積3万8325・06㎡。定員は西館179人、東館233人。駐車場238台。DHC創業者の吉田会長が唐津市出身で地域の振興にも貢献していたことから、経営を引き継いだ。

2019年7月30日発行