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105周年と添田町工場完成祝賀会に900人  山口油屋福太郎    地場財界人などが来場


 外食資材卸、辛子明太子メーカーの株式会社山口油屋福太郎(福岡市南区五十川1丁目、山口毅社長)は8月28日、ソラリア西鉄ホテルで創業105周年と、7月に稼働した田川郡添田町の明太せんべい製造工場の完成を記念して祝賀会を開催した。
 昼、夜の部と2回開催し、地場財界人や全国から取引先関係者など合計900人を招いた。来場者を代表して高島宗一郎福岡市長が「早良区石釜で運営されている“湧水千石の郷”は、同社が福岡市の施設を買い取り、現在では年間30万人が訪れる温浴施設として生まれ変わらせたもの。添田町工場も、廃校となった学校の体育館を改装したもので、こちらも見事な再生事業だ。山口社長のような先輩方のおかげで、福岡市はビジネスがしやすく、開業率が高い都市となっている。グローバル創業特区となり、さらに世界一ビジネスが創出されやすい都市を目指していく」とあいさつした。続いて服部誠太郎福岡県副知事が「添田町工場の敷地を生かして、女子サッカーチームを創設する計画がある。同社は、食用油卸業という原点を極めながら、辛子明太子や明太せんべい“めんべい”、温浴施設、飲食ビルの運営など新しいビジネスに積極的に取り組んでいる。ほかにもバスケットボールチームの運営や福岡市内中学生を対象にしたバスケ大会“福太郎カップ”を開催しており、地域住民と一体となって福岡県を盛り上げてほしい」とあいさつ。寺西明男添田町長は「添田町工場を開設していただき感謝している。工場開設により、添田町もマスコミに取り上げられ、認知度が上がっている。添田町の雇用創出と人口増に大いに寄与することを期待している」、谷川浩道西日本シティ銀行頭取は「昨夏、北海道の学校跡地を活用した工場“北海道小清水北陽工場”の落成式に参加し、地元を挙げて歓迎祝福されている様子を見てきた。添田町工場の開設も小清水工場のような地域貢献を期待している」と激励した。
 同社は1909年3月創業、55年1月設立。資本金は1000万円。出先は飲食ビル「天神テルラ」、直営店、和食店、温浴施設2店舗。山口社長は福岡市早良区出身、36年2月23日生まれの78歳、趣味は8ミリカメラ。