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10月に農業用活水装置を発売へ 創生 初年度売り上げ目標6千万円
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機能性ガラスやセラミック樹脂開発の株式会社創生(福岡市中央区平尾5丁目、松尾靖隆社長)は、10月から天然鉱石を原料とした球体の機能性ガラス「バイオグラス」を応用した農業用活水装置を発売する。
「バイオグラス」は水の表面張力を減少させ、脱臭、抗菌作用などの特徴を持つ。これまで同製品を応用した普通自動車用の燃費改善商品「カーアップ」シリーズを販売してきたが、燃費の10~30%向上、有毒排気ガスを20~80%削減するなど効果が高いことから農業用に開発したもの。昨年8月から東京大学農学部と共同研究に着手していた。商品名は未定。60cmの円柱パイプに2kg分のバイオグラスが入っている。価格は1反(991・736平方m)当たり20万円前後を想定し、主に代理店経由で販売する。初年度は5~6千万円の売り上げを目標にしている。
松尾社長は「佐賀県神埼市のいちご栽培農家で実験した結果、発育の早さ、増産などが認められ、糖度は標準値の7、8%から12、13%まで上昇した。九州だけでなく全国へ拡販していきたい」と話している。
同社は1997年設立、資本金1千万円、従業員6人。「カーアップ」は、国内外で累計11万個の販売実績を持つ。松尾社長は朝倉市出身。1945年6月19日生まれの65歳。芝浦工業大学大学院修了。趣味はカメラ。