NEWS
- 地域
高山新体制の役員・組織を発表 ゼンリン 高田常務が専務に昇進
Tag:
住宅地図最大手の株式会社ゼンリン(北九州市小倉北区、原田康会長兼社長)は、1月31日、4月1日にスタートする新体制、組織変更を発表した。昨年11月に、同日付けで高山善司取締役が新社長に就任する人事が内定しており、原田康現会長兼社長は、代表権のある会長に就く。同時に、網田純也常務が代表取締役副社長に昇格することが決まっている。
組織変更では、広報・IR活動によるブランドイメージの向上を図ることを目的とした「経営戦略室」、予算管理や内部統制などを担う「経営管理室」を新設する。また、多様化する販売チャネル・ニーズに迅速に対応するため、営業本部内のIT事業部を同本部内のITS事業部に統合し、IT・ITS事業部に改定。加えて、同本部内に「GIS首都圏支社」を新設するとともに、西日本支社を分割し、新たに「中国支社」を設置。制作面では、生産管理機能を集約した「生産管理部」を新設する。
役員の人事では、高田哲一常務が専務に昇格。梅木悟一専務は相談役に、小田昌信常務は株式会社エム・アール・シー社長に、青木裕幸取締役は株式会社ジオ技術研究所専務に就任し、それぞれ同社役員は退任する。
高山氏は長崎県出身、1962年4月24日生まれの45歳。西南学院大学商学部卒業後、86年に同社入社。東京第二支社長、営業本部長などを経て、06年取締役に就任。創業一族以外では、初の生え抜き社長となる。同社の新役員は次の通り。
▼代表取締役会長 原田康(代表取締役会長兼社長)▼代表取締役社長 高山善司(取締役)▼副会長 大迫正男(代表取締役副会長) ▼代表取締役副社長 網田純也(常務)▼専務 高田哲一(常務)▼取締役 柏木順、稲葉和彦、津留義信、大迫益男、清水辰彦▼監査役 中西裕二、小島哲夫(非常勤監査役)榎本英紀、弓削田博▼退任 梅木悟一(専務)、小田昌信(常務)、青木裕幸(取締役)、平安生明(取締役)
事業コスト増などで増収減益
また同社の08年3月第3四半期は、売上高357億9600万円で全年同期比4・0%増、経常利益18億8600万円で同12・9%減の増収減益となった。
前期に引き続き、地図データベースの販売が順調に推移し、売上高は増収となった。だが、携帯電話用新規事業など新規コンテンツ整備にかかる先行費用などが利益を圧迫し、中間期までの増益から減益に転じた。営業利益は16億4100万円で同18・9%減、四半期純利益は9億4200万円で21・2%減。セグメント別に見ると、主力の地図データベース事業は、カーナビデータ、データ配信サービスの売上が堅調で、売上高301億3400万円で同3・6%増、一般関連印刷事業は37億5400万円で同2・2%減となった。
通期の見通しでは、売上高533億円で前期比3・9%増、経常利益61億円で同4・6%増と、利益面は回復すると見込んでいる。