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飯塚市本町に二子山部屋の宿舎 玉屋グループ


週刊経済2023年10月31日発行号

施設名は「金剛館」

パチンコホール経営の玉屋(福岡市中央区春吉3丁目、山喜多映一社長)グループは10月19日、玉屋飯塚本町店跡地(飯塚市本町)に建設していた大相撲二子山部屋(親方・元大関雅山)の九州場所期間中の稽古場・宿舎が完成した。
同所では2018年8月に店舗の一部(約160㎡)を改装し、土俵や鉄砲柱のほか、トイレやシャワールームを完備して二子山部屋に提供していたが、創業店として70年が経過し施設の老朽化も見られたため、同グループで飲食・不動産管理業の㈱三和(森田守社長)が事業主体となり、総工費約8千万円をかけ稽古場・宿舎を新築した。
施設名は「金剛館」。ダイヤモンドの和名である「金剛石」にちなんで名付けられており、同所で鍛錬した力士たちがダイヤモンドのように強く、抜きんでた存在なってほしいという願いを込めた。敷地面積は約490㎡、建築面積は約307㎡。九州場所期間中は二子山部屋の拠点として、それ以外の平時は地域活性化に寄与する空間として今後具体的な活用方法を検討していく。
同日は同所で竣工式があり、建築主の岩見吉朗玉屋ホールディングス会長は「玉屋の創業の地であった飯塚本町店は惜しまれつつ閉店したが、70周年という節目に二子山部屋の九州場所の拠点として生まれ変わった。これからも地域に明るい話題を提供できる場にしていきたい」とあいさつ。また佐藤弘明二子山九州後援会会長は「地方場所でこんな立派な宿舎はなかなかない。力士のみなさんにはぜひ九州場所で奮闘してもらい、また地域の皆さんにも飯塚市に拠点を置く唯一の相撲部屋として、大相撲が身近に感じてもらえれば」と期待を込めた。