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飯塚市などと連携し履修証明書電子化の実証実験 九州工業大学


週刊経済2022年5月31日発行

期間は9月末まで

国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、三谷康範学長)は5月9日、飯塚市(片峯誠市長)とIT関連事業2社と連携し「履修証明書電子発行に関する共同実証実験」を開始した。
データベース技術の一種「ブロックチェーン」を活用した「電子交付システム」の有効性を検証することで、証明書発行の効率化、利便性向上による、費用、業務負荷の削減効果を実証する。実験では、同大学飯塚キャンパス(飯塚市川津)の情報工学部で社会人対象に開講している「情報教育支援士養成講座」の履修証明書を「電子交付システム」によって電子化。受講修了生が電子化された証明書を専用アプリで飯塚市に提出し、同市が履修証明書の真正性を検証確認の上、情報教育支援士として講師登録するまでを行う。飯塚市と九工大のほか、サービス全体の企画、構築、運用や、プラットフォームの構築、運用を担う㈱アイティフォー(東京都千代田区、佐藤恒徳社長)と、ブロックチェーン基盤とアプリケーション開発技術の提供を担当する㈱chaintope(飯塚市幸袋、正田英樹社長)が参画する。実験期間は今年9月末まで。同大学では「公的機関である大学の証明書をデジタルで発行し、行政が運用までを想定してデジタルで受け取る、まさに『デジタル to デジタル』プラットフォームを活用した日本初の社会実験になる」と話している。