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食品異物検査事業を本格開始 CRC食品環境衛生研究所 久留米リサーチパーク活用
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食品衛生検査、各種環境検査事業の株式会社シー・アール・シー食品環境衛生研究所(福岡市東区松島3丁目、江川洋社長)は、このほど食品中の異物検査事業を始めた。
同社が受託した食品中の異物検査については、これまで他社の分析施設に外注していたが、今年6月に株式会社久留米リサーチパーク(久留米市、永渕俊毅社長)の「企業育成支援事業」の1つであるオープンラボを活用することで、バイオ関連の分析装置および設備の利用が可能となり、受託から検査まで本格的に展開するもの。食品異物検査はプラスチックや金属、植物片、毛髪、昆虫など食品中の混入物を検査するもので、顕微鏡による観察と薬品による反応試験、機器分析で構成。有機物検査には「フーリエ変換赤外分光光度計」を使用し、無機物検査および電子顕微鏡写真撮影には「電子線マイクロアナライザー」を使用。その他、熱分析装置、ガスクロマトグラフ質量分析計、高速液体クロマトグラフを用いて分析を行う。今回、株式会社久留米リサーチパーク所有の分析機器および設備を活用することで、イニシャルコストを抑えた事業展開が可能になるという。
同社では「CRCグループのネットワークを活用した総合営業で、大幅な受託増加も期待できる。異物混入は食品工場などで充分注意していても避けられないことから、今後も安定した需要が見込める」と話している。
同社は1983年6月に設立。資本金は2,000万円、従業員数は50人。07年5月期の売上高は4億6,640万円。