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電機部品好調で初の売上高2千億円突破 三井ハイテック


週刊経済2025年3月26日発行号

経常利益は22%減の大幅減益

半導体部品製造の三井ハイテック㈱(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の25年1月期連結決算は、売上高は前期比9・7%増の2148億9000万円、経常利益は同22・0%減の169億4300万円で増収減益だった。

連結売上高は初めて2000億円を突破した。電動車関連需要が今期も堅調で、電機部品事業の主力製品である電動車向け駆動・発電用モーターコアの売上が好調に推移。同事業の売上高は前期比15・9%増の1551億8200万円となり、連結増収をけん引した。一方、半導体の最終需要回復の遅れが影響した電子部品事業の売上高は、同2・3減の553億9300万円となったほか、金型・工作機械事業の売上高は同14・6%減の102億3000万円だった。利益面では、電機部品事業の先行投資で各種費用が増加したほか、電子部品事業における高騰した主要原材料の価格転嫁時期等の影響もあり、営業利益は同11・6%減の160億1700万円。経常利益は外貨建て金融資産の為替差益の影響で、さらに減益幅が大きくなった。最終利益は同21・4%減の122億1900万円だった。

今期の見通しでは、売上高は前期比7・0%増の2300億円、経常利益は同26・2%減の125億円で増収減益予想となっている。