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長崎開発センターを開設 九州DTS


週刊経済2025年4月30日発行号

福岡市以外では初の拠点展開

SI(システムインテグレーション)大手・㈱DTSの地域会社、㈱九州DTS(福岡市博多区博多駅2丁目、野田一雄社長)は4月1日、長崎市に長崎開発センターを開設した。福岡市以外では初の拠点開設。

立地するJR長崎駅周辺は、大規模再開発などで地域経済や社会構造が変化し、IT需要の拡大が見込まれており、この環境を活かし新たな拠点を置くことで地域の人材やリソース活用を図る。場所は同市御船蔵町、長崎電気軌道(市電)八千代停留所前の長崎駅前電気ビル4階。事務所面積は220㎡。スタッフは長崎出身の木村正史センター長以下2人で順次、人員を増強。5年間で約40人の雇用を目指す。業務内容は同社の得意とするニアショア開発体制をさらに強化し、東京、福岡などからの受注案件に対応するとともに、一部を中国・大連のグループ会社と連携する「東京・福岡・長崎・大連」の開発プロジェクトからスタートする。また、長崎県内の大学や専門学校と連携し、優秀なIT人材の確保・育成にも取り組んでいく。野田社長は「地元の大学・企業との連携を強化し、地域経済の活性化に貢献するとともに『オール長崎』の一員として発展していきたい」と抱負を述べている。

同社は企業や自治体のシステム開発や構築、運用を一括して手がけるSI大手・DTS(東京都)の地域会社として2000年10月に設立。資本金は1億円。事業内容は法人・金融・保険・通信の分野におけるシステム開発・構築、アプリケーション開発、運用アウトソーシングサービスなど。従業員は約170人。売上高は32億4100万円(2024年3月期)。