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長崎県とUIターン就職支援連携協定を締結 麻生塾


週刊経済2025年新春特別号

自治体との締結は熊本県に次いで2例目

麻生情報ビジネス専門学校や麻生外語観光&ブライダル専門学校など県内12専門学校を運営する学校法人麻生塾(福岡市博多区博多駅南2丁目、麻生健理事長)は、12月18日付で長崎県(大石賢吾知事)とUIターン就職支援に関する連携協定を締結した。

麻生専門学校グループ12校71学科75コースに在籍する長崎県出身者を中心に、長崎県内企業へのUIターン就職促進を図るもので、自治体とUIターン就職支援連携協定を結ぶのは熊本県に次いで2例目。長崎県としては専門学校と締結するのは今回が初めてとなる。

長崎県では県外への転出が転入を上回る「転出超過」の状態が続いており、「その多くは15~24歳の若年層が占め、転出先は福岡県などの都市部に集中している」(長崎県産業労働部未来人材課)という。また、同県の人口は1960年の176万人をピークに、2022年には129万人まで減少。45年には100万人を割ることが予想されている。

今回、連携協定を結んだことで、同塾では長崎県が運営する各種県内企業就職支援制度を対象に在学生への案内を促進するほか、学内でも長崎県内企業による企業説明会を実施するなど学生と県内企業とのマッチングを促進する方針。現在、同塾に在籍する長崎県出身者は約300人で、毎年約100人が入学している。同塾法人本部では「産官学の連携を一層強化し、専門人材の育成や教育分野における地域課題の解決に向けた取り組みを積極的に推進するなど、長崎県の魅力づくりに貢献していきたい」と話している。

麻生塾は1939年3月に創立。教職員数は約520人、在籍学生数は約6800人。