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長崎市出島町に試験場を開設  太平環境科学センター    12月から稼働


 水質、大気、土壌などの分析、測定業務を手掛ける株式会社太平環境科学センター(福岡市博多区金の隈2丁目、坂本雅俊社長)は、このほど長崎市に試験場を開設した。12月から本格稼働する。
 拠点の分散化で分析、測定業務のさらなる迅速化を図るのが目的。場所は中小機構が長崎市出島町で運営するインキュベーション施設「ながさき出島インキュベータ D-FLAG」の2階部分で、延べ床面積は約68平方m。同施設では大腸菌などの一般菌類の分析・検査や、水質汚濁の指標として用いられる生物化学的酸素要求量(BOD)などの測定などを行うほか、長崎大学などと連携し遺伝子関連の研究施設の一端としても機能していく。常駐スタッフは当面2人とし、最終的には5人体制とする計画。坂本社長は「今後は状況をみながら、新たに分析機を導入するなど段階的に充実した検査体制を整えていきたい」と話している。
 同社は1973年7月設立、資本金は4000万円、売上高は5億100万円(2012年6月期)、従業員数は60人。坂本社長は久留米市出身、1957年8月30日生まれの55歳、久留米工業高等専門学校卒、趣味は山登り、読書。