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長崎の海運会社2社を事業再生へ ドーガン・インベストメンツ 基本合意書締結
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投資事業、ファンド運営の株式会社ドーガン・インベストメンツ(福岡市中央区大名2丁目、森大介社長)は9月29日、長崎県の大石海運有限会社および美咲海送有限会社(ともに平戸市、増山時光社長、以下:「OK LINE」)と事業再生を目的とした基本合意書を締結した。
「OK LINE」は長崎県佐世保市と近隣の五島列島などの離島を結ぶ旅客船や一般貨物船を運航するが、本業以外の投資による過剰債務や離島経済の縮小、燃料高騰によるコスト増加などで借入金などの返済目処が立たず、9月30日、長崎県地方裁判所佐世保支局に民事再生法の適用を申請。ドーガン・インベストメンツは、「OK LINE」の経営環境は厳しいが、離島向け旅客船や一般貨物船の需要の見込みや営業基盤、人的資源を評価し締結に踏み切った。今後は運営するファンドの援助資金やコスト適正化などで経営、財務の健全化を図る。同社では「当社理念である九州地域経済への貢献として支援する。長崎地方裁判所、監督委員会、債権者の了解を得ながら最終合意書締結に向け協議を進める」と話している。
ドーガン・インベストメンツは2005年9月設立。資本金1000万円。従業員数15人。コンサルティング、ファンド、M&A事業の株式会社ドーガン・アドバイザーズ(森大介社長)の100%子会社で、ファンド運営の専門会社。大石海運は1970年2月設立。資本金1500万円。美咲海送は1981年4月設立。資本金500万円。