金属精密加工会社を完全子会社化　ＲＯＣＫＹ‐ＩＣＨＩＭＡＲＵ

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週刊経済2023年12月12日発行号

Ｍ＆Ａによる新規事業創出

タイヤ加硫機用バルブやタイヤ製造設備機器、高圧油圧機器を設計・製造する㈱ＲＯＣＫＹ-ＩＣＨＩＭＡＲＵ（ロッキーイチマル・筑後市、市丸寛展社長）は１０月３１日、金属精密加工の㈱ＫＯＮＮＯＰＲＯ（千葉県八千代市）の株式を１００％取得し、完全子会社化した。
２０３０年までの長期ビジョンにおいて、グループ全体の売上高７０億円達成を目標に掲げており、Ｍ＆Ａを活用した新規事業創出を進めている一環。
ＫＯＮＮＯＰＲＯは１９５０年４月設立。資本金１千万円。従業員数は１７人。半導体製造装置やＦＰＤ製造装置などに用いられる「ターボ分子ポンプ」の高精度部品などを精密加工している。代表には市丸社長が就く。同社はＫＯＮＮＯＰＲＯの子会社化に至った理由について「半導体関連部品の精密部品加工に強みを持つユニークな会社で、社長に大きく依存しない営業や製造、品証などの社内体制がある」と話している。
ＲＯＣＫＹ-ＩＣＨＩＭＡＲＵは１９７８年１１月設立。資本金は１８００万円。従業員数は８６人。２４年３月期売上高は２９億円を見込む。今年９月末には円筒部材の切削加工や高精度な研削、研磨加工を特徴とする㈲ウインテック（長野県茅野市、舟越正和社長）を完全子会社化した。