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連結売上は約5376億円で4年ぶり減収 安川電機


週刊経済2025年4月16日発行号

当期利益は約579億円で2年ぶり増益

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小川昌寛社長)は4月4日、2025年2月期連結決算で売上収益が前年同期比6・6%減の5376億8200万円、営業利益は同24・3%減の501億5600万円、当期利益は同11・8%増の576億9600万円で減収増益となったことを明らかにした。減収になったのは4年ぶり。

高水準な受注残に支えられた前期と比べ、特に半導体・自動車市場における設備投資の減退を背景に、需要回復が遅延。モーションコントロール事業の大幅な売上減の影響を受け、4年ぶりの減収となった。一方、当期利益は中国・持分法適用関連会社の株式の一部を売却したことで2年ぶり増益となった。

セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比11・4%減の2387億5200万円、営業利益が同41%減の230億500万円。ロボットの売上収益が同1・2%増の2374億1300万円、営業利益が同5・6%減の237億5100万円。システムエンジニアリングの売上収益が同16・8%減の383億5200万円、営業利益が同5・2%減の46億500万円。また、仕向先の売上収益別構成比は国内が28%(前期は28%)でトップ。次いでアメリカが24%(同23%)、中国21%(同22%)、ヨーロッパ14%(同16%)、中国を除くアジアが13%(同11%)の順となっている。

2025年度通期見通しは、回復傾向にある市場の需要を確実に取り込むことに重点を置いており、「足元の需要動向に沿った生産・販売の最適化によって売上収益および営業利益を前期から増加する計画」という。26年2月期通期の連結では売上収益5500億円、営業利益600億円、当期利益465億円を予想している。