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通期売上高見込みは2・1%減の825億円 ロイヤルHD


週刊経済2021年12月28日発行

2年連続赤字も損失幅は縮小

ロイヤルHD(福岡市博多区那珂3丁目、黒須康宏社長)の2021年12月期連結業績予想は、売上高が前期比2・1%減の825億円、経常損益が65億円の損失(前期が198億5500万円の損失)で、2期連続の通期赤字の見通し。
コロナ禍で合理的な見通しが困難であることから、期首の業績予想は未定としていたが、感染拡大が沈静化した10月以降は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置(以下まん防)、さらに11月以降は各自治体の時短営業も解除され、主力の外食店舗での通常営業を再開したことから、今後緊急事態宣言の再発令に至らないことを前提に、第4四半期は2019年比で8割程度の水準と想定して連結業績を算出。売上高は期初からの緊急事態宣言やまん防が継続中だったことで各事業の需要が停滞したことに加え、東京オリンピック・パラリンピックの無観客開催によるホテル事業を中心とした売り上げ機会の損失、さらに都道府県をまたぐ移動制限で夏季繁忙期の需要減少などが響き減収。また利益面も減収基調に伴い営業損益は77億円(前期192億6900万円の損失)、純損失は50億円(同275億3200万円の損失)となる予想だが、構造改革の推進に伴う費用低減や助成金の収益計上などで、損失額は大幅に縮小される見込み。

東京都墨田区に京成電鉄との共同ホテル2棟目

また同社が京成電鉄㈱(千葉県市川市、小林敏也社長)と共同で設立したケイ・アンド・アール・ホテルデベロップメント㈱(同所、加藤雅哉社長)は12月16日、東京都墨田区江東橋3丁目にビジネスホテル「京成リッチモンドホテル東京錦糸町」を開業した。
同ホテルは宿泊主体型ホテルとして2019年3月に開業した「京成リッチモンドホテル東京門前仲町」(東京都江東区) に次ぐもの。
場所はJR総武線・東京メトロ半蔵門線「錦糸町」駅の南側で、敷地面積は約757㎡、建物は地上12階建てで延床面積は約6100㎡。客室は17~29㎡の5タイプで、総客室数は175室、388人が収容可能となっている。22年3月には京成リッチモンドホテル3棟目となる東京押上店が開業予定となっている。