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近距離モビリティ「ウィル」のレンタルサービス開始 スカイレンタカー九州
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週刊経済2025年3月5日発行号
レンタカーと一緒に
レンタカー事業のスカイレンタカー九州㈱(北九州市小倉北区浅野2丁目、三木啓司社長)は、2月20日から同社が運営する14店舗のうち4店舗で電動車椅子「WHILL(ウィル)」のレンタルサービスを開始した。
同社は九州北部・中部エリアの三菱、スズキ系の自動車販売会社9社で構成するKMGホールディングス㈱(福岡市中央区薬院3丁目、牟田弘昭社長)の関連会社で、九州三菱自動車ではWHILL㈱(東京都品川区、杉江理社長)の取扱店として同商品を販売。高齢化や旅のニーズが多様化する中、車を降りてからの移動手段「ラストワンマイル」市場を開拓しており、レンタカー事業においても持ち運んだウィルで快適に移動する方法を提案し顧客満足度を高めるもの。同サービスは3社間連携により無料貸し出しを実現した。
ウィルは免許不要の近距離モビリティで、採用モデルはコンパクトに折りたためて車載や持ち運びがしやすい「WHILL Model F」。徒歩と同じペースで走行することが可能で最速6㎞、走行可能距離20㎞、段差乗り換え能力3・5㎝、回転半径78㎝、重量約26㎏、耐荷重115㎏。折りたたみ後のサイズは55・5㎝、46・5㎝、85・5㎝。後部席やトランクに載せることができ、新幹線や飛行機でも持ち運ぶことができるという。
レンタルサービスはスカイレンタカー博多駅店、福岡空港店、熊本空港店、鹿児島空港店が対象で、レンタカー予約と同時に申込みが必要になり、ウィルの貸し出しはどの車種にも対応する。三木社長は「レンタカーと近距離モビリティを組み合わせたレンタカー業界初の新サービスになる。レンタカー降りたあとの目的地で活用することで、自身のペースで自由かつゆっくりと移動したり、家族や同行者と旅を快適に楽しむことができるようになった。ニーズを図りながら、運営する店舗で徐々にサービスを拡充できたら」と話している。