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輸出・輸入ともに11カ月連続マイナス  博多港9月貿易概要(速報値)    輸出は前年同月比34・4%減


 博多税関署がまとめた博多港の2009年9月の貿易概要(速報値)は、輸出額が11140億2400万円で前年同月比34・4%減、輸入額が581億6600万円で同29・9%減と、ともに11カ月連続で前年を下回った。
 輸出は構成比の大きい電気機器が前月に引き続き不調で大幅減となった。品目別では、半導体等電子部品が中国向けに激減し電気機器全体で252億7700万円の同51・4%減と落ち込んだ。また海外から部品を輸入し日本でICチップなどを組み立て再び輸出する再輸出品も、中国向けの半導体電子部品の激減で134億6200万円で同45・6%減。一方輸入は構成比の大きい電気機器が、タイからの家庭用電気機器の激減で118億8000万円で同24・1%減と不調だった。一方衣類及び同調製品は中国からの輸入に小幅な伸びを示し31億2100万円で同3・8%増と、商品によっては回復の兆しも見えてきた。同税関では「前年の7~9月は平均輸出額が1650億円ほどで、過去最高に近い取引額だったたことが前年比減の要因のひとつ。前々年と比較すると回復の兆しも見せてきており、来月以降取引も安定してくるのではないか」と話している。