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赤坂1丁目に和菓子店出店 長崎県平戸市の熊屋 県外初進出
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長崎県平戸市魚の棚町の老舗菓子メーカー、有限会社熊屋(熊屋久典社長)は、4月4日、福岡市中央区赤坂1丁目に和菓子店「菓匠 熊久」を出店した。県外は初進出。
同社は平戸銘菓「牛蒡餅(ごぼうもち)」を主力商品に長崎県内で3店舗を展開しているが、福岡店は「創業240余年の伝統ある和菓子を多くの人に知ってもらいたい」との先代(6代目)社長の願いを実現したもの。都会の客層により広く受け容れられるよう手作りカステラを主力商品にし、屋号も熊屋現社長と3代の社長の下、菓子作りに従事してきた山口久義職長の名前の一字を冠した新形態店舗とした。場所は昭和通り沿い、平和台通り交差点南東角地の宝ビル1階。店長は熊屋社長が兼任する。従業員は3人。店舗面積は67平方m。内装は「和モダン」をコンセプトに黒を基調としており、壁面の一部をガラス張りにすることで、店外からでも熟練した職人が生地作りから焼き上げる工程を見ることができる。主力商品は長崎よりも先に伝わったと言われる平戸カステラの「七代目手焼きかすていら」(0・75斤が1260円から)で、他に約8種類の和菓子を販売する。営業時間は午前11時から午後8時まで。平均客単価は1300円を見込んでいる。熊屋社長は「小さな店だからこそできる手作りへのこだわりと、行き届いたサービスをお客様に提供していきたい」と話している。
同社は1760年代(江戸中期)創業、1973年2月設立。資本金800万円。従業員数10人。「牛蒡餅本舗 熊屋」を平戸市と佐世保市で、「洋菓子工房 くまや」を平戸市で経営している。