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貨物増加で釜山コンテナ定期航路を週2便に 大牟田市の三池港 岸壁拡張工事も完了
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福岡県港湾課は11月15日から、大牟田市の三池港―韓国・釜山港間を週1便運航しているコンテナ定期航路を週2便に増便する。
今年4月から10月までの同航路の取り扱い貨物量が、前年同期比3・3倍の4473TEU(20フィートコンテナ換算)を達成したことから週2便体制に増便する。県は今年度から、同航路を利用するすべての企業を対象にした荷主助成制度を新設。1企業当たり最大百万円の助成金を支給している。こうした支援策を通じ大牟田市や商工団体で組織するマイポートみいけ利用促進協議会によるポートセールス活動などに取り組み、年間7千TEUの取り扱いを目指す。
三池港は、1908(明治41)年に三池炭鉱の石炭積み出し港として開港。56年に国の重要港湾指定。71年から県が港湾管理者となり、三池炭鉱閉山後の97年以降、公共港湾施設の整備を進めてきた。03年に総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)の指定を受け、06年4月には韓国・釜山港間にコンテナ定期航路が開設され、韓国・ソウル市の興亜海運(金泰均社長)のコンテナ船が週1便で寄港している。
また、07年度に着工した岸壁や公共ふ頭の拡張工事もこのほど完了。岸壁の延長が210メートルから340メートルに、ふ頭面積も1・9ヘクタールから2・8ヘクタールにそれぞれ拡張し、11月10日から供用を開始した。今回の拡張工事で1万トン級の大型船が2隻同時に接岸できるようになったほか、コンテナ貨物の一時保管機能が大幅に向上した。