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計画上回る受注で大幅増収増益  九建    現場のコスト意識向上で経常益60%増


 九州電力グループで送電線設備工事などを手がける株式会社九建(福岡市中央区清川2丁目)の2010年3月期決算は、売上高が前期比22・5%増の141億78百万円、経常利益が同60%増の8億13百万円の増収増益だった。当期純利益も同57・5%増の4億8百万円だった。
 売上高が百億円を超えたのは3期連続で、増収、増益ともに2期ぶり。主力の工事部門は2万V脊振鳥栖線の新設工事は上半期でほぼ終了したものの、06年度に始まった50万V北九州幹線の新設工事で、引き続き鉄塔工事や架線工事を受注。加えて、近年増加傾向にある鋼管鉄塔など高経年化送電設備の点検・改修工事も堅調に受注し、完成工事高は前期並みとしていた当初計画を大幅に上回る同23%増の135億円となった。
 兼業事業の売上高では、那珂川町のスーパー銭湯を運営する温浴事業は、平日昼間の集客が苦戦し、同5・5%減の2億64百万円。不動産賃貸・駐車場事業は本社ビルの賃料収入増で同約7%増の1億5千万円。機械工具管理・賃貸事業は架線工事の増加に伴い他社への賃貸が伸び、約20%増の約1億7千万円。兼業事業全体では、同11%増の6億75百万円となった。
 一方、利益面では、現場でのコスト意識が向上したことや、「発注者である電力会社側の配慮で計画的な人員配置ができた」(緒方誠一前社長)ことが奏功し、大幅な増益となった。
 今期も、北九州幹線新設工事における架線工事などや高経年化送電設備の点検・改修工事も引き続き見込めるが、期初段階では、概算で売上高が120億円、経常利益が5億円を予想している。