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西区徳永のため池に市内初の水上ソーラー発電所 パワーマックス マイクロインバータで感電リスク低減
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太陽光発電の株式会社パワーマックス(福岡市博多区博多駅前3丁目、蘇慶社長)は7月20日、同市西区大字徳永のため池・蓮花寺池で水上ソーラー発電所の運転を開始する。
福岡市の公募に応募し、「マイクロインバータ」を活用し感電リスクを低減した水上での太陽光発電システムが評価され、採択された。マイクロインバータは太陽光発電パネルで発電した電流を直流から交流に変換するためパワーコンディショナで、パネル一枚一枚に取り付ける超小型サイズとなっている。総事業費約1億円をかけ、1万4132平方mのため池に、1200枚のパネルを浮かべた。発電容量は300kWで年間発電量は一般家庭の約60世帯分に相当する30万kWhを予定している。市では地域特性や資源を生かした再生可能エネルギーなどの導入や普及に取り組んでおり、都市化とともにその用途を失った灌漑用ため池の維持管理費用の捻出や空間的余裕部分の活用促進の観点から、除草やフェンス点検、破損、違法な侵入者への対応など維持管理に関する労力や経費の節減の効果を得るために、ため池を活用した太陽光発電事業者を公募していた。ため池を太陽光発電用地として使用するのは福岡市内では初めての取り組み。中村武久顧問は「マイクロインバータをため池で活用したのは全国初の案件。感電リスクの低さやパネル毎の不具合を特定できる点が評価された」と話している。
パワーマックスは2013年1月設立。資本金1億円。2015年12月期の売上高は48億5200万円。従業員41人。子会社にマイクロインバータ販売の株式会社NEPマイクロインバータを持つ。